ブログやSNSを活用した自治体プロモーションの成功事例を解説!
まちあげパン太
まちあげの紹介から、WEBマーケティングに携わる方向けに、Web広告に関わる幅広いコンテンツをお届けします。
昨今、自治体では、所有するホームページだけでなく、様々なメディアを通して、地域の魅力を伝える動きが進んでいます。
そのなかでも、地域の魅力やふるさと納税の返礼品などをPRするために、ブログやSNSを活用する自治体が増えてきました。
(※ふるさと納税の返礼品を強調した宣伝広告については、2024年10月以降、総務省によって規制対象となる予定です)
本記事では、自治体における、ブログやSNSを活用したプロモーションの取り組みの目的や役割、メリット、課題、成功に導くポイントについて解説します。
さらに、実際にブログやSNSを活用したプロモーションの事例をピックアップしています。
記事の後半では、自治体のプロモーションにおけるブログやSNSを最大限活用することができる、観光客誘致プロモーション支援サービス「ストーリーでまちあげ」をご紹介していきます。観光誘致やふるさと納税の返礼品のプロモーションに取り組んでいる自治体や代理店のご担当者は、ぜひ最後までご覧ください。
※ふるさと納税の返礼品のプロモーション:地域の応援や、故郷への還元を目的としたものに限る
目次を表示
- 自治体におけるブログ・SNS活用の目的と役割
1.1 観光資材の認知拡大
1.2 体験をもとにした魅力訴求 - 自治体におけるブログ・SNS活用に取り組むメリット
2.1 SNS利用率の高い若年層への認知拡大
2.2 わかりやすい魅力訴求 - 自治体におけるブログ・SNSを活用する際の課題
3.1 運用工数の高さと効果の不明確さ
3.2 地域のブランドイメージを損なう可能性
3.3 炎上リスクがある - 自治体のブログ・SNS活用を成功に導くポイント
4.1 投稿自体の目的・ゴールを明確に
4.2 投稿するブログ・SNSの選定
4.3 投稿する内容
4.4 プロモーション自体の検証 - 自治体のブログ・SNSを活用したプロモーションの成功事例
5.1 広島県
5.2 宮崎県
5.3 奈良県 - ブログ・SNSを活用したプロモーション「ストーリーでまちあげ」とは
6.1 ライブドア公式ブロガーとのタイアップ記事の作成
6.2 Xの投稿内容を活用した広告配信
6.3 観光客誘致プロモーションにおける効果測定 - まとめ
近年、一般企業の間でも普及してきている、ブログやSNSを活用したプロモーションですが、自治体においても活用されるケースが増えています。
ここでは、自治体が実施する観光客の誘致プロモーションにおいて、ブログやSNSを活用する目的と役割について解説します。
1.1 観光資材の認知拡大
SNSを活用する最大の目的は認知拡大にあります。
SNSの強みは拡散力の強さであり、SNSにおいて「バズる」ことでより幅広いユーザーへの認知を獲得することが可能です。
SNSは現在、多くのユーザーに利用されており、SNSを活用したプロモーションでは、地域のユーザーはもちろん、地域に居住しないユーザーにも、広く観光コンテンツなどの情報を届けることができ、認知拡大のためには重要となります。
1.2 体験をもとにした魅力訴求
SNSだけでなく、ブログを活用することで、より深い観光資材の魅力訴求をすることが可能です。
イラストや漫画、実際の観光風景などの写真を活用したブログ記事を発信することで、自治体だけでは訴求することが難しい観光者目線の体験や感想を伝えることが可能です。
SNSとブログと組み合わせて活用することで、幅広いユーザーに自地域の魅力を認知してもらい、興味関心をもってもらうことにつながります。
多くの自治体が様々な目的でブログやSNSを活用して情報を発信しています。本章では、自治体がブログやSNSを活用をするメリットについて解説します。
2.1 SNS利用率の高い若年層への認知拡大
前述したとおりSNS活用の目的は、観光資材の認知拡大となります。
その中でも、SNS利用率の高い若年層に対しての認知拡大にはより効果を発揮します。
SNSが生活の中に浸透している若年層では、SNSで情報を知人に共有したり、不特定多数に情報を拡散したりする傾向があります。
さらに、近年ではSNSを通した情報収集が活発的に行われており、SNSで情報発信を行うことは、多くのユーザーの目にとまる可能性が高いといえるでしょう。
2.2 わかりやすい魅力訴求
ブログでは、文章のみでなく、ブログ投稿者独自のイラストや漫画などを交えた読者が読みやすくわかりやすい構成のものも多くあります。
そのため、ブログ投稿者が実際に観光地やふるさと納税の返礼品に触れた際に感じたことをわかりやすく訴求してくれます。
ブログの読者はわかりやすいだけでなく、具体的なイメージを持つことができます。
2.3 高い拡散性とわかりやすさにより観光客の増加に期待ができる
SNSとブログを組み合わせたプロモーションにおいては、SNSの高い拡散性とブログによるわかりやすい魅力訴求が実現可能です。
結果的に、興味関心づけに繋がり、観光客の増加にも期待することができます。
観光誘致のためのプロモーションにおいて、ブログ・SNSを活用することは魅力ではありますが、実際に活用する際は、メリットだけでなく気をつけておきたい点課題についても理解しておかなければなりません。
ここでは、自治体がブログ・SNSを活用する際の注意点課題について解説します。
3.1 運用工数の高さと効果の不明確さ
ブログやSNSは定常的な運用が必要となり、工数がかかります。
さらに、開設し始めの場合は運用工数に対して、記事やアカウント自体の認知が少ないため、投稿自体が伸びにくい可能性が高いです。
そのため、ブログ・SNSを活用したプロモーションは、自治体のブランディングの意味としては活用メリットがあるものの、効果としては、最初から期待しすぎるのは禁物です。
3.2 地域のブランドイメージを損なう可能性
自治体でSNSやブログを運用する以外の方法としては、インフルエンサーや、外部企業が運用するブログサービスやSNSなどとタイアップする形でのプロモーションがあります。
その場合に、外部の投稿者に依存する形で依頼をしてしまうと、本来の発信したいイメージと異なった地域のブランドイメージを醸成されてしまう可能性や、拡散性の高さがかえって、問題につながる可能性も考えられます。
そのため、自治体としての方針や守るべき基準、ガイドラインを事前に決めておくことは必要不可欠です。
例えば、公の秩序または善良の風俗に反する内容や、第三者を誹謗中傷し、名誉や信用を傷つける内容、虚偽や事実と異なる内容などは投稿禁止の旨を定めておきましょう。
さらに、タイアップでの投稿に限らず、投稿前に記事内容をチェックするようなフローや体制をとることも必要となります。
3.3 炎上リスクがある
ガイドラインを定めていたり、記事内容のチェックを厳重に行なっていても、ブログやSNSに対して、意図しない受け取り方をされるリスクはあります。
最悪の場合、批判的なコメントなどが殺到するような炎上につながる可能性があります。
SNSやブログの運用やタイアップにおいては、炎上リスクは常にあるものとして、対策案や万が一炎上した際の対応フローを検討しておくようにしましょう。
3.4 投稿後の分析の難易度
自治体におけるブログやSNSの活用の最終目的は、観光客の増加やふるさと納税の寄付額の増加などにあたります。
しかし、ブログやSNSなどのインターネット上におけるオンラインの施策の場合、最終目的への影響度や効果を正しく判断することは難しいものがあります。
そのため、事前に達成すべき指標や検証の軸を検討しておく必要があります。
さらに、分析には工数や知見も必要になるため、自治体だけでなく、専門的な組織や企業との連携も推奨されます。
世の中には、数多くのブログサービスやSNSが存在します。
どのブログサービス・SNSを活用すべきか、タイアップをすべきかなど、考えるポイントは多いです。
実際に、ブログやSNSの運用に取り組んだことのある自治体であれば、その難しさや大変さを理解されているプロモーションご担当者も多いでしょう。
本章では、ブログ・SNSを活用したプロモーションを実施する際に押さえておくべき4つのポイントについて解説します。
4.1 投稿自体の目的・ゴールを明確に
自治体がプロモーションに、ブログ・SNSを活用する目的は様々です。
観光客を増やしたいり、ふるさと納税寄付額を増やしたい、移住者を増やしたいなど、多岐にわたります。
そのため、目的とターゲットを明確にすることが重要です。
目的やターゲットを絞り込まなければ、結果的にユーザーから興味関心をもたれにくく、プロモーションとしては失敗と呼べる施策となってしまいます。
さらに、ゴールとなる指標を設定することで、有益な効果検証にもつながります。
4.2 投稿するブログ・SNSの選定
ブログサービスやSNSは数え切れないほどあるといっても過言ではありません。
その中から、投稿の目的にあわせて、適切なブログサービスやSNSを選定し、自治体で開設・運用をするのか、タイアップとして外部で運用されているものに取り組むのかを考えなければなりません。
4.3 投稿する内容
拡散してもらうこと、興味関心を持ってもらうことが重要になるブログ・SNSのプロモーションにおいては、投稿内容が大事になってきます。
どんなどのような投稿がよいのか、事例や他自治体の投稿なども参考にしながら、ターゲットに合わせた作成をしましょう。
4.4 プロモーション自体の検証
ブログやSNSのプロモーションで多いケースが、投稿して終わりというケースです。
投稿後の効果検証が難しいこともあり、閲覧数やいいねなどのアクション数だけで評価を下してしまうこともあります。
プロモーション施策が本質的に目的に対して効果があったのか、無かったのかを判断するためにも検証の軸や指標を決めたうえで、しっかりと振り返りをするようにしましょう。
振り返りをすることで、ブログやSNSの媒体選定が悪かったのか、投稿内容が興味関心を惹くものにできなかったのか、再度実施するのかなど、次のプロモーション施策のための判断材料にもつながります。
自治体におけるブログ・SNSを活用したプロモーションの目的は、観光客の増加を図るものや地域の魅力を伝えて認知度を高めるものなど様々です。
本章では、実際にブログやSNSを活用したプロモーションの成功事例をご紹介していきます。
5.1 広島県
広島県のブログを活用したプロモーションでは、ゆるキャラ「ひろくま」に注目したブログ投稿を実施。
HITひろしま観光大使(※1)でもある「ひろくま」を知ってもらうことを目的としたプロモーションで愛らしい見た目から一躍話題にもなりました。
※1:HITひろしま観光大使
5.2 宮崎県
宮崎県のプロモーションでは、InstagramやTiktokを活用したプロモーションをブログで紹介する、SNSとブログを組み合わせたプロモーションを実施。
宮崎県のブランド和牛「宮崎牛」を知ってもらって、食べにきてもらうことを目的として、様々なインフルエンサーの方と連携し、「宮崎牛」のおいしさをPRしました。
さらに、ブログを通して宮崎牛の良さや、このPR自体を総括する投稿を実施しました。
5.3 奈良県
奈良県では、JR東海と連携し、おすすめのスポットへの観光を目的として、ブロガーであり、様々なSNSを投稿されている「まめきちまめこ」さんをプロモーションに起用。
奈良旅行を実際に体験してもらい、旅行中の写真や「まめきちまめこ」さんのイラスト・漫画にてプロモーションを実施しました。現地で感じたことや感想を交えた投稿は、奈良旅行の楽しさが伝わる内容となっております。
ブログやSNSを活用したプロモーションは、媒体の選定や企画、投稿内容の作成、施策の振り返りなど専門的な知識も求められるプロモーション方法です。
そこで、ブログやSNSでのプロモーションを、ブログ記事の作成からプロモーションの効果検証までを一気通貫で実施可能な「ストーリーでまちあげ」をご紹介します。
6.1 ライブドア公式ブロガーとのタイアップ記事の作成
「ストーリーでまちあげ」では、ライブドア公式ブロガーとのタイアップ記事の作成が可能です。
自治体の実施したいプロモーションにあわせて適任の公式ブロガーの方を選定し、観光タイアップ記事を企画。
さらに、ライブドアニュースのX(旧:Twitter)公式アカウントを活用し、SNSでの認知拡大とブログでの興味関心づけや観光客誘致のプロモーションを実施します。
6.2 Xの投稿内容を活用した広告配信
ブログやXでの投稿だけでなく、該当の自治体観光に興味関心のあるユーザーに対し、Xへ投稿した観光タイアップ記事を広告クリエイティブ化し広告を配信します。
プロモーションの目的にあわせた詳細なターゲット設定および分析が可能です。属性や年齢・居住エリアだけでなく、旅行の目的やゆかりの土地など詳細なターゲット設定ができます。
6.3 観光客誘致プロモーションにおける効果測定
ブログやSNSでのプロモーションにおける検証の難しさは前述したとおりです。そこで、広告配信をおこなうことで、ブログ記事に接触したユーザーの分析や位置情報データを活用した形での来訪計測を行うことが可能です。
プロモーション施策全体の費用対効果を可視化することで、今後のプロモーションにも活かすことが可能となります。
自治体がプロモーションにブログやSNSを活用する目的・メリットや課題に加えて、成功に導くポイントについて解説しました。
多くの自治体がブログやSNS投稿をしているなか、多くの人に知ってもらうため、興味関心を持ってもらうためには、目的を明確にした形での運用が必要となります。
そのうえで、炎上などのリスクも考えた形で実施をしなければなりません。
記事の後半では、自治体のブログ・SNSを活用したプロモーションに適したサービス「ストーリーでまちあげ」をご紹介しました。
ブログ・SNSの運用にお悩みであったり、タイアップ企画をご検討中の自治体のご担当者は、「ストーリーでまちあげ」の利用をご検討ください。